side N

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「でーーーーですね、私の好物は鬼畜眼鏡ドSで、軍服着用でさらに萌えるっていうか」 「……」 「あ、私前から思ってたんですけど、鬼畜って言葉はドSっぽいけど、一文字変えて家畜にした途端にドMっぽくなりますよね。飼育されてますって感じで」 「小宮さん、そのへんでもう……」 食後のコーヒーをひと口のみ、小宮さんをなだめる三浦さんをターンテーブル越しに眺める。 「……」 ふたりだけのつもりが、なぜか彼女も小宮さんと一緒に来た。 小宮さんは、「三浦さんとの親睦も深まるだろうし、3人のほうが盛り上がると思いまして。すみません、勝手に」と言ったが、……おそらくふたりきりというのが嫌だったからなのだろう。
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