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「おねーちゃん。平日に飲み過ぎるのやめた方がいいよ」
「うん。そう思う」
目玉焼きとベーコンを乗せたトーストの皿を、2人分テーブルに並べて腰を下ろすと、「ありがと」と言うあーちゃん。
あーちゃんは私が二日酔いだとわかっていて、朝食作りを代わってくれる気はないのだろうかと、重い頭の姉は思う。
「昨夜ドアの音で起こしちゃった?」
正直記憶はないものの、とりあえず聞いてみると、
「ううん、爆睡してた。でも顔がむくんでる。飲んだ日の次の日の顔してる」
と、容赦ない妹君。
「……さようですか」
「って、なんでニヤついてんの?」
私をまじまじと見て怪訝な顔をしたあーちゃんは、口に運びかけたトーストを皿に戻す。
「え? そう? 夢見がよかったからじゃない?」
「また夢? 例の王子の?」
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