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「いえ、こわ……いとは違って、あの、恐れ多くて……」
「帰りたいと」
「へっ!? いやっ、そんなっ、全然そんなことは」
あぁ、もう、なんでこんなにうまくいかないんだろう。
これが古賀さんなら、部長の悪口の言い合いっことか、誰と誰が社内恋愛してるとか、女子会並に盛り上がれるのに。
「……今日は」
どうすればいいのかわからなくて固まっていた私は、ぽつりと話し出した南条さんにゆっくり顔を上げる。
「……はい」
「三浦さんが来れなくて、代わりに小宮さんが来られるということで」
「はい」
「たまにはお酒抜きで、ふたりだけで親睦会をしたいと思ったのですが」
「親睦会……」
予想外のワードが出てきて、私は間抜けな顔を晒す。
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