side K

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「えぇっ! 南条さんにキスさ――」 「しー、しー、しーっ! 違うよっ!」 驚いて少し声が大きくなった三浦さんの口を手で封じ、 「夢っ! 夢かもしれなくてっ」 と慌てて付け足す。 今、昼休み中で、男性社員はみんな外回りか外食に出ているかで出払っている。 私と三浦さんは、隣同士でお弁当を食べている最中だ。 3日悩んだ。 もしかして……いやいや、でも……いやいや、じゃあなんで……いやいや。 それを3日間繰り返した私の脳ミソは、すでに疲弊しきっていてキャパオーバーになっていた。 そして、只今三浦さんに事情を話して相談するに至っている。
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