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二日後。
終業時間になり、デスクの片付けをする私は、相変わらずぼんやりしていた。
フロアの大きな窓の外では、建物の灯りがポツポツと灯っており、水色と黒がまだらになったような空が、寒々しさを表している。
もうすぐ真っ暗になるだろう。
隣の席の三浦さんは昨日一昨日風邪で休んでいたので、今日は羽島課長が促して少し早めに退社していた。
南条さんと古賀さんは、昼過ぎに出た外回りからまだ帰ってきていない。
杉中さんと安達さんはすでにロッカールームへと移動しており、羽島課長は部長につかまっていた。
「はぁ……」
営業二課のデスクの島でひとり、私は小さくため息をつき、こっそり引き出しに忍ばせておいたチョコレートを頬張る。
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