side K

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南条さんとは、あれ以降、業務以外のことは話していない。 別に今までだってそうだったのに、今回はそのモヤモヤが取れなかった。 失言失態と、破廉恥な夢の自己嫌悪が、頭と心にべったりとくっついて離れなかった。 「小宮さん。南条、まだなの?」 考え事に耽り過ぎて口の中のチョコレートがドロドロになっていた私は、急にかけられた声にその甘い液体をごくんと飲みこんでむせてしまった。 見上げると、堤課長が立っていた。 「ゴホッ。な、南条さんはあと30分ほどで帰ってくると思いますけど。なにか急用でしたらお電話つなぎましょうか?」 思わず立ち上がり、回転椅子がクルンと半回転。
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