side K

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キス……は、うん、気持ちいいけど、なんだかリアルだなぁ……。 それに、南条さんの髪、くすぐったい。 じんわりと移ってくる重みも、私の髪を梳いて頭を撫でる手も、ホント、やたらと生々しくて……。 「小宮さん」 「……っ!!」 ふいに耳に流し込まれた南条ボイスに、一瞬、とてつもなく心臓が跳ね上がった。 いやいやいや、現実じゃないからこれ。 堪能しないともったいないからこれ。 夢の中でまで緊張してどうすんのこれ。 「このベルト……、どうやって外すんですか?」 「へえっ? あっ、これは、コツがいりまして。こうやってここを……こう……」 「あぁ……」
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