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「あの……、昨日は南条さんと、どうでしたか?」
昨日、しでかしよったミズ三浦が、重い頭をデスクに預けている私を覗き込んできた。
彼女は若干鼻声だった。
「……どうもこうも……」
出社してすぐに男性社員達は会議でフロアを出たから、只今事務系女子社員達は、お茶やコーヒーを飲みながら緊張感を手放し、しばしのまったりタイム。
「もしかして、またお酒を」
「飲んだから、この頭痛と、記憶に不明瞭なところがあるのかと」
「そ……そうですか」
三浦さんは悪くない。
悪いのはお酒に飲まれた私。
懲りずに淫夢を見てしまった変態の私。
ハァーーー……と、大きく息を吐き、己の不甲斐なさを呪う。
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