side K-2

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無理やり今のをなかったことにした私は、引きつった笑顔を作って話を戻す。 「あ、私はですね、お鍋にしたり、ロール白菜にしたり、スープにしたり、あんかけなんかにもいいですよね。あとはやっぱりお漬物とか」 「料理は不得手ですので」 …………おふ。終了。 「できれば……」 「あっ、そうですね! ほらっ、彼女! 彼女に作ってもらえばいいんですよね。そうだそうそう」 名案を思いついたというように、私はつないだ手を一回縦に揺らした。 あぁでも……自分で自分の傷をグサグサ刺しているのがわかる。 痛いよ、痛い。 ドMだな、私。 「作っていただけますかね?」 「そりゃあ、もちろん作るでしょ」 「……」 南条さんはほんの少し目を伏せて、コホンと小さな咳払いをした。 ようやくテンポができたと思っていた会話が一時中断する。
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