side K-2

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「……」 あれ?  なんでだ? 古賀さんに支えられている私は、足腰はヤバイのに、意識がはっきりしている。 今、課長が会計を済ませたバーを出て、みんなで階段を上っているところだ。 「……むむむ……」 けっこう飲んだ。 古賀さんと一緒にバカ騒ぎもした。 でも、なんで酔いきれてないんだろう。 なんでどこか冷静に自分を見れているんだろう。 「小宮さん、体重かけないでくださいよ。俺もけっこうヤバいんすよ」 「古賀っちが飲ませるかられしょー? 責任もって支えてくんなひゃ」 呂律は回ってないけれど、視界と頭の中は明瞭。 前を歩く南条さんと三浦さん、そして後ろから羽島課長。 ちゃんとわかっている。
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