side K-2

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「古賀。小宮さんはお前を指名したんだから役目を果たせ」 「指名されるなら三浦さんのほうがよかったっすよー」 「おいこら、後ろ見て歩くな。倒れるぞアホ」 課長が睨みをきかせながら古賀さんの背中を押す。 そして、階段を上りきった私達は、夜の繁華街の賑やかさと光に包まれた。 0時を回っているというのに、さすがは年末だ。 少し歩けば通りに出て、数台待機しているタクシー乗り場に着いた。 「羽島課長は三浦さんと一緒でいいですよね?」 「あぁ、うん。どーも。お先に」 先にふたりを優先させてタクシーに促したのは南条さん。 私はさっきの光景が生々しく頭に残っていたもんだから、方向が一緒だっていう正当な理由があるのにもかかわらず、過剰にドキドキしてしまった。 妄想力がたくましすぎて困る。
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