side K

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呼び止められた羽島課長にいつもよりも語気を冷たくしてしまうのにはわけがあった。 今日の昼休憩の時間に、三浦さんから聞いたのだ。 私はてっきり交際しているとばかり思っていたけれど、実は羽島課長には他に彼女がいて、三浦さんとはセフレの関係だということを。 そして、いつもは強気な三浦さんが私に涙なんていう貴重なものを見せたもんだからもう、胸キュン奥義をコンボさせる手練れ課長羽島は、私の中では女の敵以外の何者でもなくなったのだ。 「KKハウジングに今度行く時に手土産持って行こうと思うんだけど、どこがいいと思う?」 「あぁ、あそこだったら、通り道にファソラっていうケーキ屋さんがあるから……」
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