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不器用……。
以前もそのようなことを言われた。
「課長は、時峰さんとお知り合いですか?」
「は? 時峰? 知らねーよ。まぁとにかく、……うん、ご愁傷様。酒でも飲み行くか?」
「いえ……。酒はしばらくいいです」
「そうか」
羽島課長の煙草の煙が、ゆらりと上っては風にかき消される。
空は高くて、己の小ささを笑っているかのようだ。
「あー、仕事だりぃな。お前、午後は?」
「真壁ホームです。年末、羽島課長にご相談したプランでご提案する予定です」
「あー、あれね。お前も忙しいな。明日から出張もあるし」
「……そうですね」
課長は携帯灰皿で煙草をもみ消し、大きく伸びをして立ち上がった。
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