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風に乗せて届けた便り
降らせてしまった悲しい雨
それはあまりに冷たくて
空が綺麗と言っていた
貴方の心をかき乱した
貴方から貰った真っ赤な落ち葉
大切にポケットにしまったつもりで
落としてしまったのは私だったの
土砂降りの雨で足元は濡れ
落とした落ち葉も見つからず
沢山の落ち葉に紛れ込み
走り去る人々に踏まれながら
粉々に崩れて姿を消した
大きな穴が開いていたとも知らず
大切にし過ぎてしまい込んだまま
結局全てを失ってしまったんだ
もう2度と貴方からは貰えないのに
風に乗って届いた便り
大好きな空へ消えた貴方
それはあまりにも突然で
貴方に誤解されたままで
私は何も伝えられなかった
嗚呼、何で言えなかったのだろう
もしもまた秋風吹いて飛ばせるのなら
今度こそは迷わず貴方に伝えたい
“本当はね、大好きでとても嬉しかったの”
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