side K

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「あれ……?」 月曜日。 気付くと、見慣れない天井が視界を埋めていた。 ひどい倦怠感。力が入らず、頭がぼーっとする。 毛布に包まれているけれど、なんとなく寒くて心許ない感じだ。 白い天井をまっすぐ見ていると、ふいに視界に南条さんが表れて私を覗き込んできた。 「……っ!」 なんでっ!? 慌てて体を起こすと、 「まだ顔色が悪いですので、横になっていてください」 と言われ、そのまま私はまたソファーに横になった。 ここ…………会社の休憩室だ……。 そうだ。 昼休憩の時間にトイレに行って、出てきたところで南条さんとぶつかりそうになって、その後堤課長に話しかけられて、それから……。 あぁ、そうだ。 今日は生理2日目のせいか貧血気味で、朝から調子が悪かった。 多分それで、倒れたんだ……私。
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