side K

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店内に入ってもボーッと考えていた私は、ケーキのショーケースの前で3個くらいケーキを頼んでいるあーちゃんに続き、適当にチーズタルトを指差す。 そして、あーちゃんに連れられて、白くて小さい丸テーブルの椅子に着席した。 「店内も可愛くておっしゃれー。今度彼氏と来よう」 「…………あれ? 別れたんじゃなかったの?」 「勘違いだったの、二股。まぁ、雨降って地固まるってやつ? 固まりすぎて只今ラブラブ絶好調。今夜もお泊りね。あ、でも、帰りに本屋には寄るわよ。昨日発売のドS執事とツンデレ庭師のやつがまた……」 あーちゃんの長話を聞いていると、店員さんがケーキとコーヒーを運んできた。 「どうぞ、ごゆっくり」
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