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「罪悪感と下心しかないです、そんなの」
「え……と……」
ど、どう、どう、どう解釈していいんだ?
「優しさで渡したわけじゃない。それでも取っておくのですか? それ」
「………………は、……はい。うれ、嬉しかった……し、わ、忘れたく……ないので」
ヤバイ。
本音を語ると目と鼻の奥がジワジワしてくる。
優しさじゃないなら、私に思い出させようとして意図的に渡したってことだろうか。
黒南条王子が発動したということだろうか。
いまだに床の一点見つめに徹している私は、南条さんの今の顔を確認する余裕がない。
視界に入る彼の足元は、1ミリも動かない。
「……留守電」
「……っ」
「聞きました」
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