side K-2

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“心があったからこそ”?  そっか……元カノさん、やっぱりちゃんと恋愛感情があったことを認めて、南条さんに伝えたんだ。 「小宮さんの言うとおりでした。まさに過去は不純物ですね」 ……ふたりで気持ちの答え合わせをしたんだ。 「別にとらわれていた自覚はなかったですが、話をして互いに誤解が解けてよかったです」 「それじゃあ……」 やっぱり……また、お付き合いを再開……。 「彼女とどうこうなるということはないです」 思考を読まれていたのだろうか。 南条さんはすかさず私の考えを否定した。 視線はずっと交わったまま、彼は淡々と説明を続ける。 「彼女は離婚したそうですが、今あの店の店主が恋人で、近々入籍するらしいです。限定スイーツも考案したりしていると、嬉しそうに語ってくれました」
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