side K-2

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「えっ……と、は、羽島課長が、KKハウジングの件と明日からの南条さんの出張の件で話がしたいと言っていて、こちらに向かうところだったので……、あ、慌てて私が伝えに参りました」 三浦さんの顔が紅潮していくのを、私の赤面ゲージが超えた。 彼女は視線を床にして早口に用件を言い終えると、「失礼しました」と言って即座にフロアのほうへ立ち去る。 「……」 まっ赤になって硬直していた私は、入口へと向けられたままの南条さんの横顔を見つめる。 南条公は心底面倒そうなため息をおつきになられて、再度わたくしめへと目を移された。 「今日は体調も悪いでしょうし、家でゆっくり休んでください」
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