side K

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「私、恋愛経験はないも等しいくらいなので、連絡の頻度とか正直よくわからないんです。でも、2週間もなかったら、勘違いだったのかなとか、もしかして夢だったのかなって、どんどんどんどん……」 「したほうが……よかったのですか?」 「……え?」 「……連絡」 意外な言葉に口をつぐんだ私は、南条さんの吸い込まれるような目を見つめた。 彼の目には、しっかりと私が映っている。 「会えないのに?」 「“会えないから”じゃないんですか?」 「…………」 絡まる視線に、かみ合わない話。 ……あれ? …………あれ? 「……そうですか」 呟くようにそう言って、顎に手を置く南条さん。 私は瞬きを忘れていた瞼を一度ゆっくりと下ろして再度開き、真顔を崩さない彼を凝視する。
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