side K-2

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ふ、と、南条さんは微笑んだかと思うと、そのままゆっくり顔を近付けてきて、前髪が顎にかかったと同時に、逆向きのままでキスを落とされた。 私は目を閉じる暇もなく、アップの喉仏をガン見したまま石化する。 「……とりあえず」 すっと体を起こされた南条公。 ほんの少し口角を上げなさって、 「こういうことを繰り返していれば、先に体が覚えて心もついてくるんじゃないですか?」 と、さらりとおっしゃった。 「…………」 脳内噴火の音が轟く。 それがし、妄想吐血で最期を迎えられること、本望でございます。    
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