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一番最初に南条さんと2人きりで行った『DiningBar mellow』でのやりとり。
それを今、おぼろげながらも思い出し、動悸と緊張に拍車をかける。
南条さんの手は私の頬に触れたまま、ゆっくりと反って今度は手の甲で輪郭を辿っていく。
「いい?」
「なっ、……は、へ?」
「やじるしの続き」
伏せた目が急に私を捕えるや否や、もう一度押し当てられた唇に体重が乗ってきて、私の体はソファーの上にゆっくりと倒される。
片膝をソファーに乗せたかと思うと、ようやく唇を解放する南条さん。
その影と髪と、細めた目で見下ろしてくる色香に、それを堪能する余力など皆無だ。
「あの、あのですね、私、ブランクがありまして、その」
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