side K-2

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「何の実感ですか?」 「へっ? あっ、いえ、あの、……この……状況というか、関係性というか……。なんかドッキリみたいで夢だったらどうしようとか、……ハハ」 「あぁ……」 逆さ南条さんが、なるほど、といった神妙な顔をする。 いや、ここ笑ってもらったほうが楽なんですけど。 バカみたいな私の顔にどんどん熱が集まってくる。 「体のどこかにイニシャルでも書いておきますか?」 「…………」 ほら、だから真顔で言うとさ、これ笑っていいのかどうかわからないじゃん。 王子め、素で言ってるんだったら、どんだけ……。
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