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「何の実感ですか?」
「へっ? あっ、いえ、あの、……この……状況というか、関係性というか……。なんかドッキリみたいで夢だったらどうしようとか、……ハハ」
「あぁ……」
逆さ南条さんが、なるほど、といった神妙な顔をする。
いや、ここ笑ってもらったほうが楽なんですけど。
バカみたいな私の顔にどんどん熱が集まってくる。
「体のどこかにイニシャルでも書いておきますか?」
「…………」
ほら、だから真顔で言うとさ、これ笑っていいのかどうかわからないじゃん。
王子め、素で言ってるんだったら、どんだけ……。
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