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「えっ……と、私、酔っていたので、もしかして管を巻いたり失礼なことを言ったりとか……」
「いえ、おかしなことは…………特に言われませんでしたが」
「が?」
「……まぁ」
そのまま言葉を濁して小さな咳払いをした南条さん。
その続きを待つ首を傾げた私から一旦視線をずらして、また私を見た。
「とにかく、他の男性の前で記憶を失くすほど飲むのはやめてください」
「…………はい」
怒られてしまった。
にもかかわらず、嬉しいのはどうしたことか。
勝手に顔が緩んでしまう。
ていうか、昨日電話で話してたんだ。
“気になって”電話……してくれてたんだ。
ふふ。ふふふふふふ……。
「小宮さん」
「うぁはいっ」
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