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2時間後。
「よっ! 小宮姉さん、いい飲みっぷり」
私は空いたグラスをテーブルに置いて、
「古賀っち、女の子ににょめにょめうるさい男は嫌われるわよ」
と睨んでも睨みにならない目でじとっと見る。
「え? 女の子? どこっすか? どこどこ?」
「こここここここここ!」
「“こ”が多い!」
大爆笑している古賀さんは既に酔っ払い特有のハイテンションで、私をターゲットにして絡んでくる。
ソフトドリンクを頼もうとしたところをヤツに遮られてお酒がきたので、せめてチビチビ飲んでいたのに……。
「アハハハハ」
もう何がおかしいのか分からないのに笑ってしまう始末だ。
ヤバイ。
記憶は、記憶だけはとどめておかなければ……。
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