side K

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アハハハ、と笑いながら、「カッコいい」「キレイ」「ステキ」という言葉が飛び交う。 私と同じ人見てるんだ、この子たち。 そうよね、ホント絵になるもん。 ホント…………。 「…………」 横断歩道を半分くらい渡ったところで、血の気が引いてきた。 気付きたくなかったけれど、気付いてしまった。 勘違いじゃなく、本当に南条さんだってことに。 そして、向かいに座る女性がサラさんだってことに。 「…………タイムリー過ぎでしょ」 ボソッと呟いた私は、青ざめながらも横断歩道を途中で引き返すわけにもいかず、なんとか渡りきる。 そして、駅に行くにはその店の前を通らないわけにもいかず、傘で顔を隠しながら足早に通り過ぎようと意を決した。
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