2821人が本棚に入れています
本棚に追加
「古賀ちゃーん、飲んでる?」
「飲んでるわよー。そっちは全然じゃなーい、小宮ちゃーん」
階段を地下へ下りたところにある、オシャレで落ち着いた雰囲気のダイニングバー。
その場にそぐわないテンションではしゃぐ私と古賀さん。
大丈夫だ、これでも私の中では酔っぱらい度は第2段階のまま。
意識もしっかりしている。
黒くて丸いテーブルを、羽島課長、古賀さん、私、三浦さん、南条さんの順で囲み、真ん中にはナッツや枝豆やチョコレートやチーズの盛り合わせ。
席に着いたときに偶然南条さんが隣になってしまったもんだから、慌てて三浦さんと交代してもらったところだ。
「で、ですね、課長。俺、どうしたらいいんすかね? 元カノ結婚するのに、こんな気持ちで。寂しいっす! 寂しすぎます」
最初のコメントを投稿しよう!