side K

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トイレ前だということを差し引けば、鼻血もののコンボじゃないか。 課長ってば、ナチュラルにそんな奥義を連結させるなんて、かなりの場数を踏んできたに違いない。 やりおるな……羽島。 ……って、そんなのどうでもよくて。 「……」 口を両手で覆った私は、足音を立てないようにその場を離れ、いったん頭を冷やすために店外へ出た。 デ……デキてたのかー、あのふたり……。 外の空気を思いきり吸い込んで、ぶはーーっと吐き切る。 ザッツオフィスラブ。 ……まったく気付かなかった。 そうか。みんなそれぞれ恋愛してるのか。 そうか、そうか。 そうかぁーーー……。 「…………いいなぁ……」  
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