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「やだよ。巻き込むな。お前にしかメリットないじゃねーか、そのゲーム」
「はい、じゃあ、初恋はいつですか? 俺、小2」
課長の言葉をスルーして出された古賀さんの質問。
「小5」「中1」答える三浦さんと南条さんに出遅れた私は慌てて、
「幼稚園」
と答えた。
「は?」
ひとりだけ答えなかった負け決定の課長が、ポカンとした顔で固まる。
「へー、南条さん、中1の時なんすね。ていうか小宮さん、幼稚園って」
「友達のお父さんよ」
そう話しながらも、私はなにか心に引っかかっていた。
南条さんの初恋、中1……?
……私、知ってる。
たしか……学校の先生にキスされて、それでちょっと気になって……、でもすぐ寿退社しちゃったっていう……。
「ん?」
あれ?
でもなんで私、そんなこと知ってるんだろう。
いつ聞いたんだろう……。
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