放課後の図書室

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---えー次は、□□駅ー□□駅--- 電車から降りる時も宮田くんは私の手を引き車内から下ろしてくれて、胸の高鳴りが消えることは無かった。 「私は西口を左だけど宮田くんは?」 「僕も同じ」 宮田くんはどうやら私と帰り道が似ているらしい。 しばらく歩くと私の住んでいるマンションが見えてきた。 「私はここの◎◎マンションだから気をつけて帰ってね」 「いや、僕はそこの▽▽マンションだから気をつけるも何も無いよ」 「…っえ!!」 帰り道が似ているのは当たり前だった。 なぜなら私のマンションの向かいのマンションに住んでいたのだから。 「それじゃあね」 「うん、ばいばい」 知らなかった。 意外な共通点に胸の高鳴りがする理由はまだわからなかったが胸が温かいことに違いはなかった。
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