華麗なる日常の幕開け

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新入生代表の挨拶も終わり、閉会後、これからいよいよ花の学園生活がはじまるのだ。 ちなみに私たち特待生とICクラスの生徒は普通科の生徒と校舎が異なる。 私の通う特待生クラスはICクラスが開設されたときに新しく建てられた校舎で、 幾つかの授業はICクラスと特待生合同で行う科目もあるから、私たちは半分クラスメイトみたいな形になる。 普通科の人たちから見れば雲の上の存在な彼らと学びを共にできるなんて、さすが特待生。 わたしも彼らと一緒に授業を受けるのには興味があった。 だってまわりを見渡すと、これから3年間を共にするクラスメイトであろう生徒たちは全員ガリ勉か、お堅いお嬢様方ばかり 私なんて庶民には敷居が高いし、あまり仲良くなれなそうなのは目に見えているから。 ここは国際交流と称して積極的に海外にも友好アピールを重ね、こんな格好でも受け入れてくれる多文化に理解のあるお友達を作ることに情熱を注いだほうがまだ道が開けている気がする。
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