華麗なる日常の幕開け

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ドアの前でお別れをして、私たちは別々の部屋に入っていった。 私の部屋は4階で、その角部屋、まみやちゃんはその隣、という位置づけになっている。 部屋16畳というかなり広めのワンルームにトイレ、バスルーム。 高校生の高校生の下宿先にしては大分豪華な作りになっているが、 驚くべきことに、この部屋にはワンルームの他にもう一つ、ウォークインクローゼットと思われる小さめの小部屋までついている。 さすがお嬢様高校! 私もこれを活用しない手はないと、この小部屋にはもうすでに私の自慢の私服たちがびっしり並んでいて、明日からの出陣を待っている。 ただ、このクローゼットにはおかしなところがあって、 部屋の奥が階段状に段になっていて天井の脱出扉みたいなところに繋がっている 扉は鍵が掛かっていて開けられない。 ビルの構造を考えるとこの上にスペースなんてないはずだし、あったとしたら上の階につながってしまうはずなんだけど、どうしてこんなものがあるんだろう? まあ、角部屋だから火事の際の非常階段でもあるのかもしれないしこれはこれで段のところに靴とか鞄をおけるからいいんだけれど 部屋の探検とはこれくらいにして、私は明日から荷物の準備に取り掛かった。 その後早めにお風呂に入ってリビングでくつろいでいると、初日の疲れからか、私はいつの間にか眠ってしまっていた。
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