子猫が嫌がる

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「刺激的だけど、少し苦しくて痛い方法。  やさしくて丁寧だけど、じれったい方法。君ならどっちを選ぶ?」 「・・・なんのこと?」 まともに動けないシオンを抱えながら、風呂場に連れて行く。 「いいから選んで。ちゃんと洗ってあげるから」 「だったら、丁寧にされた方がいいです。」「じゃあ、決まりだね」 眠りに落ちそうになるのをこらえながら静かに呟くと、シャワーで軽く洗い流された。 バスタブにはまだ温かいお湯が残っていた。 少し狭いが、一緒に入れる広さのお風呂に、二人で身を沈める。 東雲がボディソープの小瓶を手に取って泡立てると、 あっと言う間に大量の泡が膨らみ、バスタブを埋め尽くした。 「ちょっと」撫でるように丁寧に身体に触れられ、シオンの額にジワリと汗が浮かんだ。  大量の泡で全身を包み込まれる。 初めてこんな風に人に身体を洗われて、恥ずかしさで体が火照った。 「や、だ・・・見ないで」 「嫌なら、俺の腕から逃げればいい」 全身をくまなく撫でる指に翻弄される。髪、頬、足の付根から手首まで、優しく洗い上げられて、 くすぐったいような、味わったことのない柔らかい感覚に、ゾクリと鳥肌が立った。 少しでも楽になりたくて、身をよじらせるが、体に力が入らない。 ふらつくような、あやうい動作でバスタブに手をついた。 弱々しく立ち上がろうとした時、東雲にペロリと耳を舐められて、シオンは膝から崩れ落ちた。 「ああっ・・・」指を秘部に挿れられ、グチャグチャにかき回される。 中に出された、ドロリとした白濁が湯に流れて混ざり合った。 その卑猥な光景を見ていられなくて、シオンは顔を背けた。 顎をグイっと掴んで、彼の顔を自分へと向けさせる。目を逸らして逃げ出さないようにする為に。 「君が将来、女を抱いても、この奥は満たされない。・・・可哀想に」 ねぇ、綺場シオン?・・彼が背負うべき宿命、その名を耳元で囁くと、ビクリと身体が震えた。 「・・・ぅ、 やあぁ っ・・ あぁ」 心を切り刻むような、東雲の呪い。 その言葉を囁かれながら、指を二本、ゆっくりと最奥へ挿れられる。 グチュグチュと水音が響くなか、シオンは歯を食いしばって異物感に耐えた。
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