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「はん? ああそうか、いたんだよな、今回のクライアントさまってのが? てか、これがそれなのか?? ちっちゃな画像(写真)でしかデータがなかったから、ちっとも分からなかったぜ、ふ~ん…!」
「なっ、なによっ!」
またしてもジロジロと遠慮のかけらもない視線を浴びせられて、嫌悪感以外の何ものでもない悪感情が胸の内に渦巻くルナなのだが、おまけにこの赤毛の日焼けしたデブがぬかしくさったセリフにいよいよ全身が総毛立ってしまう。
意味深な陰りを帯びた表情は下品な笑みとしか言いようがなく、この背後の仲間に向けた言葉も品性のカケラも無くしたただの暴言だった。
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