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神徒1「面を上げよ」
鈴音はゆっくりと顔を上げる。
神徒2「いやーなかなかかわいい娘じゃないか・・・今時の顔ってやつ?」
鈴音「ありがとうございます」
誉められた気がしないが、鈴音は一応、礼を言う。
神徒3「ーーーーーーーーーーーーーーーー」
神徒2「御前また、今の子がわからん言葉を喋って、いい加減天使語から離れたらどうだ?リーダーだって何界語喋れると思ってる?」
神徒3「ーーーー!」
神徒2「何て?」
鈴音は置いてけぼりを食らう。彼女が困っていると、中央に近い神徒が咳払いをする。
神徒1「ふたりともそれぐらいに、我々は“秩序”を司る十の神徒だ。あまり、若い者に幻滅されては敵わない」
ふたりは渋々身を引く。
神徒1「鈴音君だったね」
鈴音「はい!」
神徒1「いい返事だ。よく来てくれた。さて・・・その前に、君まで呼んだ記憶は無いのだが?清継(きよつぐ)」
鈴音は驚いて後ろを見る。すると、羽を持たない覡姿の男性が立っていた。黒髪で東洋系の出で立ち。
鈴音「課長!?」
清継「バレちまったか」
鈴音は一切気配を感じなかった。清継と呼ばれた課長はボサボサの頭を掻きながら飄々と鈴音に近づき、神徒を見上げる。
清継「お久しぶりですお三方」
課長は神徒へ向かい手を上げる。あまりの無礼なやり取りに、鈴音は驚く。
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