第1章 禁断の恋の始まり

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そう言って、けいちゃんはふたつのカップを並べて、ひとつにはそのままコーヒーを。もうひとつには、ミルクを半分くらい注いでから、コーヒーを注ぐ。 ミッキーとミニーが鼻チューしてるシルエットの赤いマグカップは、あたし専用。先月、けいちゃんがディズニーランド行った時に買ってくれたもの。 「…おいしい」 あたしが言うと、けいちゃんはドヤ顔してみせた。 「飲んだら送るよ、千帆」 時計を見ながら、けいちゃんは言った。不安を、あたしはコーヒーと一緒に飲み干した。 そして、4月1日、あたしはけいちゃんから、この不安が命中したことを聞かされる。
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