453人が本棚に入れています
本棚に追加
無意識に快感から逃れようと体をよじる。必死に耐えてる明星の顔に、体の反応、シーツを握りしめている手。もっと見てたいのは山々だけど、とっくに張りつめている俺の下半身は、早く中に入りたいと主張していた。
俺が与える愛撫に、淫らに喘ぐ明星を見ているだけで、果てそうになる……
「もう我慢できない…… いい?」
「いいよ」
「ごめん。優しくするの無理かも……」
そう告げると同時に一気に貫いた。
「きゃああぁ!!」
「うっわ……キツ……」
ソコは相変わらず狭くて、イキそうになるのを必死に耐えながら、ぎりぎりまで引き抜いては最奥まで突くのを繰り返すたびに
「あぁッ! あ、は……きゃぁッッ!」
この喘ぎ声。好きな女の子がこんなに乱れてる姿って……
俺に限らず男はみんな、それだけでたまらないと思う。理性も羞恥心も忘れて、俺だけを求めてるんだから……
誰かに見せつけてやりたくなるぐらい。もちろん俺だけの特権だから、絶対に見せつけたりはしないんだけど。
それぐらい可愛い。
「そらく……も、ダメ……イ……ても……」
「いいよ。じゃあ一緒に……」
動くスピードを上げ最後に近づいていく。
「んあぁぁッッ!!」
明星が絶頂を迎えたのを確認すると、俺もその締めつけで果てた……
◆
意識を手放した明星の体を拭いてやり、俺も隣に並ぶ。
「……あーかーり?」
頬をツンツンと突いてみるけど、起きる気配はこれっぽっちも見せない。
「あーかりちゃん、大好きな空くんが寂しいって拗ねてるぞー?」
……やっぱ起きない。
ふぅ……俺も寝よ。
規則正しい寝息をたてている明星を抱き寄せる。シャンプーがほのかに香る、猫毛の柔らかい髪を掻き分けて見えた顔。幸せそうに眠る少女に、愛しさを感じながら目を閉じた。
FIN.
→後書き*オマケ
最初のコメントを投稿しよう!