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ああ、本当にマズイな……
このまま押し倒してしまいたい衝動にかられる。
「さてと、消毒しようか」
頭の中に渦巻く雑念を払い除け、明星を解放する。
「忘れてなかったのかぁ」
そんな恨めしそうに見ないでよ。
「あまーい。はい足出して」
「はい……」
血をキレイに拭きとって消毒をする。
「痛い! 痛い痛い痛い! 痛いってばー!」
そんなにしみるのか。暴れて逃げようとしてるけど、お構いなしに足を捕まえる。
「空くんの意地悪! えーん! うわあぁぁぁぁぁあん!」
捕まえた足に液をつけるたびに、震える体があの時の反応に似てる気がして、忘れたふりをしていた欲望が沸き上がる。小さな加虐心に拍車がかかり、とっくに終えたはずの消毒を繰り返す。傷口にそっと綿を当てると聞こえる小さな悲鳴と、泣いているせいで弾んでいる息に、体の芯から沸き上がる熱さを抑えきれなくなる。
顔を紅潮させて、痛いと涙を浮かべる目の前の絶景が、下半身にモロに響いて、それは熱を帯びていく。
「はい終わりー」
「ふ、う……あ、あり……がとう……」
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