453人が本棚に入れています
本棚に追加
「もう無駄に走んないでね。また怪我しちゃうだけだから」
「無駄じゃないよ。だって! 走ればその分…… 早く空くんに会えるんだから」
「そんなに会いたかったの?」
「うん。今日は空くんのことばっかり考えてた、から」
だから…… そういうことを、不意打ちで言うのは反則だって。勘弁してよ。そんな事を言われたら、本当に我慢できないというか、もう駄目だ。だってさっきから勃っちゃってるし。
「俺の部屋行こうか」
「お話しならここでいいよ?」
……ったく鈍いな。
分かってない明星を抱き寄せて唇を奪う。
「んっ……そら……く、」
口を開いたのを確認して舌を絡める。
「ん───ンク……ふ……」
お互いの舌と水液の混ざり合う音が響き渡り、可愛いお姫様の体からは、どんどん力が抜けていく。
────苦しそうに俺の胸を力なく押している明星に気がつき唇を放すと、ガクっと腰から砕けるように崩れ落ちる明星を、慌てて抱き止めた。
「気持ち良すぎて腰が抜けちゃった?」
フッと笑って問いかける。
「力……入んないの」
これでもかというほどに赤く染まった顔を見せ、呟くようにそう言った。……無意識に誘う彼女のその表情が、たまらなくエロく見えて……───今にも吐き出されそうな欲望に、さらに火がついた。
最初のコメントを投稿しよう!