風船うさぎ姫

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「もう無駄に走んないでね。また怪我しちゃうだけだから」 「無駄じゃないよ。だって! 走ればその分…… 早く空くんに会えるんだから」 「そんなに会いたかったの?」 「うん。今日は空くんのことばっかり考えてた、から」 だから…… そういうことを、不意打ちで言うのは反則だって。勘弁してよ。そんな事を言われたら、本当に我慢できないというか、もう駄目だ。だってさっきから勃っちゃってるし。 「俺の部屋行こうか」 「お話しならここでいいよ?」 ……ったく鈍いな。 分かってない明星を抱き寄せて唇を奪う。 「んっ……そら……く、」 口を開いたのを確認して舌を絡める。 「ん───ンク……ふ……」 お互いの舌と水液の混ざり合う音が響き渡り、可愛いお姫様の体からは、どんどん力が抜けていく。 ────苦しそうに俺の胸を力なく押している明星に気がつき唇を放すと、ガクっと腰から砕けるように崩れ落ちる明星を、慌てて抱き止めた。 「気持ち良すぎて腰が抜けちゃった?」 フッと笑って問いかける。 「力……入んないの」 これでもかというほどに赤く染まった顔を見せ、呟くようにそう言った。……無意識に誘う彼女のその表情が、たまらなくエロく見えて……───今にも吐き出されそうな欲望に、さらに火がついた。
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