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ステージから降りるとゆきが待っててくれた
「あやかすごいじゃん!目がマジすぎて怖かったけどね」
「絶対に倒さなきゃいけない相手が濱野くんのバックにいたんだ」
「は?」
何のことかわからないゆきと体育館を後にしようとすると、「ゆきー!」と田畑が呼ぶ声が聞こえた
「漫才のネタ合わせ見て欲しいからちょっと来てよ!」と、そのまま連れ去られる
また1人だ可哀想。
とりあえず喉が渇いたからタピオカのお店に向かうことにしたら、荒川と目があった
「おめでと」
「あ…ありがと」
やや困惑してたら、私たちの横を濱野くんと先輩が笑いながら通りすぎた
荒川はチラッと2人をみたあと
「付き合ってんの?」
と、私に聞く
私に聞くなよデリカシーの無さ半端ないな
「えぇ、知らないよ、知らないけど…」
ずっと一緒にいるし
ずっと笑ってるし
「付き合ってんのかもね」
改めて口にするとショックだ
少しは仲良くなれたと思ってたのに、一瞬で遠くなったから
片思いすら出来ないような相手になった気がしたから
「良いのかよほっといて」
「いや彼女でもオカンでも無いからほっとくも何もでしょ!別に良いじゃん?そんなことよりタピオカ行く?」
平然を装うのに必死すぎてうっかり男子をタピオカに誘うという人生で一度もしたことのない事をしてしまったことに焦ったけど
「それは何、賞金もらったからおごってくれんの?」
荒川はニヤッと笑ってそういう
誘ってんなよなにこいつキメェなって反応じゃなかったことにただただ安堵した
「良いよ、なんだかんだ色々お世話になったしね」
ちょっとだけ浮き足立ちながら、タピオカ屋さんに向かった
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