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ショーンの部屋に戻った純平。予想通り発症地はそこからだった。 「ぐっ…ウゥ…う」 そこでは先ほどの用心棒のビーストが何かに取り憑かれたかのように苦しんでいるようだった。 純平「平静を保て!闇に飲まれるな!!」 「ぐがぁぁぁぁぁぁぁああああ!!」 キィィィィィィィィィィィィィン!! ドガァァァァァァァァァァァァァン!! 蓄積していた闇エネルギーが爆破しマンションの一室は完全に崩壊した。 スタッ!! 敦子「ッ!!」 近くのビルの屋上に着地した敦子。ショーンを抱えビルへと退避していた。 「な、なんだ…!?」 敦子「こちら雪村!C居住区の完全封鎖及び地域住民の避難をお願いします!」 状況を把握した敦子は本部に連絡。マンションを中心としてこの地域は完全に荒れ果ててしまっていた。 純平「ぐぅ…くそ」 瓦礫を退かして純平は起き上がる。部屋は火の海になり、周囲には禍々しい光の結晶が散りばめられていた。 純平「闇の結晶……アンチか」 そこから見えるのはアンチの闇の力を得て、闇の化身へと姿を変えた先ほどの用心棒のビースト。 しかし、その姿に先ほどの面影はなく、悪魔と獣の中間の姿になってしまっていた。
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