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二人の揉め事が聞こえたのか、更新中の敦子は後ろを振り返った。 北水の存在は敦子も認知しており、敦子本人も煙たく思っている。 敦子「どうしたの?」 北水「アンチにさせたって聞いたから、忠告しようと思ってきたんだよ。1歩間違えれば取り返しのつかないことになったんだからな」 敦子「まぁ、それはそうだけど。アンチは心の弱い人に寄生するし、純平もなんとか対応しようとしてくれた訳だし、それに何より今回は無事だったから良かったじゃない」 北水「それは結果論だろ。今回は良かったにしてもこの次は分からないだろ」 北水は敦子に向けていた目を再び純平に向ける。すると見下すように見ると口開いた。 北水「Ace Queenには早く上階して欲しいって言おうとしたけど、こんな奴がいたんじゃそれもまだまだ先か。こっちも早くコードが欲しいのに、いい迷惑だよ」 純平「んだと?」 突っ掛かろうとした純平だが敦子が間に入りそれを止めた。純平が敦子を見ると敦子は首を横に振る。 北水は言いたいことを言えたからか、二人を置いてその場から去っていった。 敦子「よく突っ掛かってくるね」 純平「嫌みしか言えねえのかアイツは」 すると純平は北水とは別方向に歩いていく。 敦子「どこ行くの?」 純平「寝る。任務になったら連絡してくれ」 敦子「そう、分かった」 純平とはここで一旦別れ、敦子は デバイス更新に戻る。すると1つ敦子宛に通達が届いていた。
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