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ジパング支部を出た二人は道なりに進んでいく。相変わらずの人の多さ、年齢層は様々だ。 純平「休まなくて大丈夫なのか?。呼ばれてから休んでないんだろ?」 敦子「大丈夫よ。こうして息抜きしてるんだから」 肩を並べてあるく二人は普通なら恋人同士に見えるかもしれない。しかし、Guardianの制服を着てるとなればパトロールにも見えなくはないようだ。 敦子「ここ入ろうか」 敦子が入ったのはとあるバー。ヒューマンやビーストが賑わう有名かつ、人気の店のようだ。 入るなり空いている席に着く二人。 敦子「体調はどう?」 純平「もう大丈夫。相変わらず無駄な過保護だな(笑)」 敦子「無駄ってことないでしょ。せっかく心配してあげてるのに」 せっかくの気持ちを雑に扱われたからか顔をしかめる敦子。 二人は同期でありながらまるで姉弟の間柄。国家機構所属以前の記憶のない純平を気にしてか、敦子は常に純平を気遣っているのだ。 純平「はいはい、どうもありがとう」 しかし姉弟の間柄と思っているのは敦子だけで、実際純平は仄かに好意を抱いているのだ。 だからこそこうして敦子に心配されるのは本当は嬉しくてたまらない。 敦子「まぁ、いいけど。それで早速だけど本題に入っていい?」 純平「ど~うぞ」
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