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パチパチパチパチ 純平「?!」 拍手が聞こえ振り返る純平。そこにいたのは純平にとって見慣れない人物だった。 ??「下級レベルとはいえ、Curseを3体倒すとは正直驚いたよ」 現れたのは以前純平と敦子を見ていたアンチのシンボルマークを宿した黒いロングコートに身を包んだアンチの男。 純平「誰だ!」 純平はウィザードを向ける。拍手していた手を下ろしアンチは喋りだした。 ??「ホントに何も覚えていないらしいな。無理もない」 純平「質問に答えろ。お前は誰だ!」 先程よりも強めの口調。するとアンチは口を開く。 ??「今のお前には、ここで立ち話をしている時間はないと思うぞ?」 純平「なに?」 ドガァァァァァァァァァァァァァァ!! 遠くの方で爆発が聞こえ、その方向を見る。その方向は敦子が向かった工場の方角。 ──急げよ。全てが手遅れになる前に── 再び頭に流れた声。目の前にはアンチの男の姿はなくなっていた。 純平「敦子…!」 純平は直ぐに敦子の元へと急行した。 … …… ………
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