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時間は少しさかのぼる。純平がビルに向かっている頃、敦子は爆破地点である工場に到着した。 そこには消火に勤しむ作業員、爆発に巻き込まれ倒れる作業員。騒ぎを聞き付け集まってきた野次馬がいた。 敦子「Guardianです!通してください!」 人の群れを掻き分けて敦子は進んでいく。なおも爆発は続くなか、敦子は一人の作業員に合流した。 敦子「逃げ遅れた方は?」 「柱の下敷きになったやつを助けに行ったやつがまだ戻ってこないんだ!」 敦子「そんな…くッ!」 敦子はそれを聞くと燃え盛る工場の中へと駆け出していった。 「ちょっとアンタ!!」 敦子を呼び止めるも敦子はそれを聞かず猛進していった。 工場の中はいつまた爆発してもおかしくない状況。一般人であればその灼熱の温度に耐えられないほどであるが、ウォーリアである敦子は話が別。 その時、工場の中枢にて柱に足が挟まりもがく男性を助ける男性を見つけた。 敦子「大丈夫ですか?!」 「柱に挟まって…ビクともしねんだ!」 敦子「離れて!ここは私が!」 男性を退かし、敦子が柱を持ち上げる。男性でもビクともしないその柱を敦子は徐々に持ち上げていく。 敦子「くぅ…あああ!!」 ドガァァァァァァァァァァァ!! 柱を退かし男性を解放することに成功した。しかし、下敷きになっていた男性の足は折れており動けない。 敦子は男性に肩を貸して脱出口に向かっていった。
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