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北水「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ」 咳き込む北水を哀れむように見下ろす。身体はボロボロで立つことはできないようだ。 敦子「知らない仲じゃないから同情するけど、野心や欲望はやり方が間違えればいつか自分を破滅させる」 北水「くっ…」 敦子「悪いけど、連行させてもらう」 敦子は北水を捕らえようと近付いていった。 ズウウウゥゥゥゥゥ……!! その時だった。辺り一面を闇のオーラが支配した。それが敦子を警戒させた。 敦子「アンチ!?」 その支配はアンチによるもの。周囲を見渡した敦子はアンチの存在に備える。 北水「ふぅ…ふぅ…ふぅ…」 敦子「!!。北水!」 どうやら寄生されたのは北水のようだ。しかし、そのアンチの寄生はいつもとは何かが違っていた。 北水「力が溢れる…!すげぇ、すげぇぞこれ!」 それはアンチが支配しているのではなく北水がアンチの力を支配しているのだ。 敦子「北水!それ以上はダメ!」 北水「はははははは!!これがアンチの力か!!」 アンチの力……闇の力に堕ちた北水は闇のエネルギーに包まれる。球体となったそれはやがて形を留めていき、アンチのシンボルマークの刻まれた鎧を纏ったアンチへと変わった。 敦子「これは…!?」 ??「くっくっくっ……」 その仮面からはくぐもった声が聞こえるがもうそれは北水の声とは違っていた。 ??「光を支配するのも容易いな」 敦子「貴様…誰だ!」 その者が北水の人格ではないと知った敦子はエンジェルを構えた。
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