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純平「敦子…!」
自分を庇って攻撃を受けた敦子に手を伸ばす。ダメージを受けた敦子は横たわった。
スタッ
着地したヨロイは純平の横を通り抜け敦子へと近づいていく。
そして敦子の前に行くと右手を翳し光を溜め始める。
純平「や…めろ……!」
ヨロイ「………」
手を伸ばすがヨロイには届かない。手の届く位置にいるのに届かない。そしてこの時純平の脳裏にあの時の夢が過った。
純平「やめろおぉぉぉぉぉ!!」
キィィィィィィィィィィィィン!!
その時、填めていた指輪が輝きだした。その輝きにヨロイは純平を見る。
その刹那、遠くに落ちていたウィザードが純平の手元に戻るように飛んでいく。
純平「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
次の瞬間、凄まじい速さで動き出した純平はヨロイを真っ二つに斬り裂いた。
強固な鎧を持っていたはずのヨロイの身体を、いとも簡単に斬り裂いたのだ。
その際、一瞬だけ純平のウィザードの形状が変わったようにも見えた。
ヨロイ「ま、まさか……!」
斬られた箇所を始め青い炎をだしたヨロイはやがて砂となって消滅した。
その際、北水の姿はどこにもなかった。
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