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純平「はぁ、はぁ、はぁ」 荒くなった息を整える純平は膝を着いた。敦子の方を見ると敦子もゆっくりと起き上がっていた。 敦子「…今のは?」 純平「…分からない。何とかしなきゃって思ったら力が湧いてきて…」 その時だった。 パチパチパチパチ。 二人の背後から拍手の音が聞こえて振り替える。そこにはアンチのシンボルマークの着いた黒いロングコートを身に纏ったヒューマンが立っていた。 ??「実に素晴らしかった」 純平「お前…!」 敦子「??」 純平には覚えのある男。敦子にとっては始めて見る相手に警戒していた。 ??「一瞬とはいえ、クリスタルの力を引き出すことができたか」 純平「クリスタル…?」 男はヨロイが消滅した砂を踏みつける。同胞にやることとは思えないことに二人は目を見開いた。 ??「これからもアンチを倒し続けろ。そうすればお前はもっと強くなれる」 そう言うと男は右手を翳し狭間の回廊を開いた。 敦子「お前、何者だ!?」 敦子がそう告げると男は敦子に顔を向ける。フードを深く被り、素顔は見えなかった。 ネロ「ネロ、とだけ名乗っておこう」 ネロ そう告げたネロは回廊を潜り、やがて姿を消した。 敦子「ネロ…か」 純平「ただのアンチって訳じゃなさそうだな」 この時の二人はこれから始まる大いなる闘いがすでに始まっていることをまだ知るよしもなかった。 To be continued
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