記憶失いと後輩

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記憶失いと後輩

病室の天井が見える 生きていると実感する だが、何故か何も思い出せないでいた なんで病院にいるのかすら… なんで…ここに俺はいるの? あれ…そもそも俺って…誰だっけ…? ベッドから窓の外を眺める 黄昏時で空は赤く燃えるような感じだった ベッドから落ちようとした時だった 病室のドアがガラガラと開いた 目に映るのは、セーラ服を着た少女 ツインテールして、見た目からしたら結構幼く見える印象がある。 「晴太?」 その声に反応した俺は、声がした方角を向いた 病室にのドアを閉めて、ゆっくりと歩きながらベッドの近くにある鉄パイプの椅子に座りその子はこう口を開いた 「トラックに跳ねられて、危篤状態が続いて…死ななかったのは奇跡だって」 何を言ってるのか理解できなかった そもそも、この人は誰なんだ…? 俺はその少女に尋ねる 「あんた…誰? そもそも…俺の知り合いなのか?」 少女は驚いた表情をする 無理もない俺は記憶が無くして居るのだから そして少女はこう答える 「わ、私は…白梅雪。晴太先輩の後輩で、小学生の時よく一緒に遊んだ…友達です」
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