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見た黒髪少女と謎の公園
日にちだけが過ぎた
歩るけるほど体力が回復した
晴れの日が続き穏やかな天候
秋晴れなのに沈む晴太
俺を轢いた、トラックが目の前にある
実況見分とか言う、警察官が事件に関してどの様なことが起きたかを調べる
だが、俺は記憶がないので全くわからなかった
「君確か…記憶ないんだよね?」
「そうです」
「んー…どうしたらいいんやら。でも今回のはトラックの運転手が、よそ見運転だったらしいから君はなんも悪くないよ」
そう刑事さんは言った
「ありがとうございます…」
そう言った自分は…スタスタと歩いた
近くにある公園、その木には…何か見覚えがある
すると反応するかのように頭痛が起きる
浮かび上がる脳内映像は
この木を見上げていた黒髪の少女
な、何だーー?!
「先輩ーー」
そう声を発して晴太の所まで走る雪
晴太はゆっくりと後ろを向いた
不思議な事に頭痛が治まる。
「雪…だっけ?」
「覚えてくれてたんですか! 後々先生から聞きましたよ…記憶なくしてたんですね?」
「うん…」
「そう悲しい顔しないでくださいよ。そういえば…先輩ここに来るなんて珍いですね」
何やら知ってる口調をする雪
晴太はこう尋ねる
「なぁ…ここってなんの場所?」
雪は淡々とした口調で答える
「んー…、公園だけどね。ここで自殺した人の幽霊が出るって噂なんだよね」
「……。俺が眠って何ヶ月?」
晴太はさらに雪に尋ねた
雪は指をおりながら言う
「えーと、確かね…。私が小学六年生の時に先輩は運ばれたから…12ヶ月、一年かな」
「一年か…」
「先輩はその日確か…私と会う予定もあったんですよ?」
「え?」
「先輩その日、なんかすっごく元気なかったんですよ。私励まそうとして呼んだんですけど…待ち合わせからそんな遠くないこの公園から救急車のサイレンがなって。…慌て見に来たら先輩が頭から血を流して搬送されるのを遠くから見てたんです」
「……」
俺は優しく雪の頭を撫でた
雪は何やら顔を赤くしてモジモジしている
「暑いの…顔真っ赤だよ?」
そう微かに笑みをした晴太
雪は慌てながら否定する
「こ、これは違うのです! せ、先輩が撫でるから私は好きになっ…いやなんでもないです!! なんでもありませをんから!!」
「う、うん…わかった…」
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